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s s s s Building guide of LEGO trains
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レゴ列車の創作には様々な特殊性がある。
車両を製作したからといって、その車両がレールの上を快調に走る保証などないのだ。
マインドストームのように機能が良ければギアむき出し、という訳にはいかないし
システムの様にみてくれだけと言うわけにもいかない。
あえて言うなら、トレイン創作はテクニックに似ている。機構と外観の両立なのだ。
だから「トレイン道場作品」を名乗る以上は、外観とレール上での走りの両立が
求められるのは言うまでもない。
そこでこのページでは、普段なかなか目にする事のない舞台裏をこれから少しずつ公開していく。

基本的な備品及びテストコース



まずはレゴトレインに欠かせない道具、コントローラーを見てみよう。
そんなの今更なんて言わず、ちょっと見ていただきたい。
不思議な装置が見えるのがお判りだろうか?



そう、当道場のコントローラーはヨーロッパ仕様なので、ACアダプターも220ボルトなのだ。
そこでコンバーターを使って、日本のコンセントの100ボルトをいったん220ボルトにあげてやり、
更にコンセントのアダプターを使って接続している。
苦労してます(笑)



これがトレイン道場のオフィシャルテストコース。
ポイントを三カ所使い、十字レールで交差した八の字である。このコースで基本的な
運動性能をテストする。特に、ポイント、十字、ポイント、この三つが連続して接続された
部分は直線といえどあなどれない。
初期のD51では足周りの熟成不足からこの部分で脱線を起こすことがしばしあった。
多輪車創作の場合、自分が思ってもいなかったトラブルが走行テストでは
必ずと行ってイイほど起こるものだ。



テストは過酷度を増してゆく。基本コースを走った後は、この「スキッドパッド」での走行が行われる。
それぞれを1セットとしていくつも繋げると、弱点が解ってくるのだ。
上のレールは左右のロールを、下のレールはボギーの動きを、それぞれが
役割を持ってテストするのである。

トレイン専用パーツの入手、維持管理

トレインシリーズを始めたい、または拡張したい、と考える人にとって、パーツの入手は
非常に重要な問題である。しかし御存知の通り、現在の日本に於いてはトレインパーツはおろか
セットすら入手することは困難を極める。
そこで海外の通販を頼りパーツを集めることになるわけである。具体的な業者はここでは述べないが、
相場や納期に留意して選別しなければならない。
さてパーツのなかでもトレイン独特といえば、車輪、連結器、モーター、ボギーなどであろう。
それら重要なパーツを集めていかなければならないのは言うまでもないことだが、
パーツを大切に扱い、その寿命を延ばしてやることもこれまた大切なことなのだ。

通常のシステムと異なり、トレインは走らせれば走らせるほどパーツの消耗が激しくなっていく。
というのもレゴはABS樹脂でできているのであり、様々なムービングパーツも例外ではないからだ。
具体的にはボギーとモーターに激しい負担がかかる。

貴重なパーツの摩耗や消耗を予防することはオーナーにとって非常に重要なことである。



かなり使い込まれて摩耗が激しいボギープレート。画像ではわからないが、
表面はザラザラになり、突起の真ん中はプラスチックの粉が付着している。
ボギープレートに負担がかかる理由はやはり回転するからだが、
車体から何度もはずすことにより、突起の上が摩耗することも多い。
またオリジナルシャシー製作の際にテクニックプレートの穴に
ただつっこんでいるだけのオーナーが以前見受けられたが、
それをやるとあっというまに摩耗する。テクニックプレートを使用し、
オリジナルシャシーを製作する際に絶対に必要なことは、ボギーの突起が
突き出る穴に「逃がし」をつくってやることである。
つまりボギーの上にテクニックプレート、そして1枚プレートを挟んでから
シャシーに固定しなければいけないのだ。



さて、最大の厄介者のモーター。
ハッキリ言って9Vモーターの寿命は短い。このモーターはワタシ所有のモーター中、
一番酷使されてきた。数々のオフで活躍し、東京ビッグサイトでは新幹線の
4号車に搭載され、5時間ちかくもあのコースを周回したのである。
現在このモーターは明らかに最高速度が落ち、重量貨物を引くとトルクが足りないのが解る。

さてこのようにモーターは貴重で高価なパーツであるのに、消耗は激しい。
ゆえに、モーターの寿命を延ばしてやることが重要になってくるのである。
その1:モーターは連続して15分以上走らせない。
これはつまり、こまめに停車して休ませることが重要なのであるということ。
その2:トロトロと遅い速度で走らせない。
これをやるとすぐにモーターが痛むのは御存知の通り。
具体的にはコントローラーの目盛りは3以上を目安に走らせること。
その3:1個のモーターで長い編成を引かせない。これも重要なことだ。

多輪車の創作 〜飽くなきリアリズムの追求とカーブへの対応〜

御存知の通り、レゴトレインのカーブレールは極端な曲がりを見せる。
カーブ直径が大体70センチちょっとであるのに対し、車体はHOゲージよりも
さらに大きいOゲージ並みの大きさなのだ。
この曲線を列車が走ろうとする場合、通常は2軸車、そして2支点のボギー車以外には
考えられない。しかし我々が求めているのは現実にある列車を再現することなのだ。
このために世界中のトレインビルダーが様々な視点から挑戦を試みた。
そしてあらゆる技法が試された結果、得られた結論は以下の通り。
車体を保持し、応力をかける点を車両の前後に1点、もしくは2点設置するのである。
そしてその点は1点の場合は車輪を前後に1個ずつ、2点の場合は車輪を前後に
2個ずつ配置するのである。この条件さえ満たせば、レール軌道上に車体の支点以外に
車輪を配置しても列車として成り立つのだ。
つまり言い換えれば、車輪を多数装着しても車体の応力を受け持つ支点がなければ
多輪車はできないのである。

また創作の際に、実物の車両が持つ車輪の機能がレゴの部品として存在するかということも、
非常に重要な問題なのである。

その1:支点にトレインホイールを使用する場合



それでは実際に車両に配置される車輪の形式にのっとり、多輪車の創作を行う。
モデルとなっているのは「灰色機関車ウソウソ1号」である。これは典型的な2軸車両の配置。
前後に1軸ずつの車輪で応力を受け持ついわばスタートとなる車輪配置である。





さて次に、車輪を1個増やしてみる。1−Bの車輪配置。
右の画像の通り、一番前の車輪は応力を全く受け持たないで、ただ単に左右に
スイングするだけである。こうして3軸が完成する。





今度は2支点、4輪の例。いわゆる通常のボギー車である。これも重要なスタートになる。





次は2支点5輪。配置は1−Dである。ボギー車に先輪をスイングさせて完成。



2支点、6輪の2−C−1の配置。C51,C57,C59といった我が国の蒸気機関車の配置と同じ。
解説すると、2軸の先輪が1支点を、3軸の動輪部分が1支点を、最後の1軸の従輪は応力なし。



横から見る。一番後部の従輪は長いプレートによってスイングするだけ。
これによって2−C−1が完成。



3軸台車の詳細。この構造だと3軸全てに応力をかけられるし、強度も問題無し。



今度は中間台車を使った配置を見てみよう。これもれっきとした2支点6輪。
2−D、もしくは2−B−2である。真ん中の2輪は左右に動く中間台車と
なっているので応力を受けない。



中間台車の構造。2個の車輪にボギープレート、テクニックプレート、そして2X2ターンテーブル。

その2:支点に代用パーツを用いる場合



まずは画像をよく御覧いただきたい。これは動輪にテクニックプーリーを用いた
ダミーセクションである。
テクニックプーリーを二枚重ねて装着し、内側にゴムタイヤをはかせてフランジとしている。
この新しい方法は直線とカーブを難なく通過するが、フランジの厚さが厚いために
ポイント及び十字クロスを通過できない。しかしこのようなダミー動輪も、アイデア次第では
使い物になるのだということを忘れてはいけないのである。



このダミーセクションを完全に支点にし、応力を持たせた事例。
信じられるだろうか、レゴのトレインで2−Cの配置を完全に実現しているのである。
ダミーセクションがレールをトレースするということは、動輪のロッドの軸も絶えず変化するわけである。
よってピストン&シリンダーのギミックが仕込めないのは自明の理。



今度はダミーセクションを中間台車として、従輪を増やした例。2−C−2である。
この場合では前後のボギーが支点になっており、動輪は左右にスイングして
レールをトレースするだけである。



カーブ通過。
中間台車の構造は、ダミーセクションに4X4の大型ターンテーブル、
そして2X6プレート、最後に2X2ターンテーブル。



こんどはおなじみのC62である。御覧になれば解るとおり、動輪はダミーであり
レールの上で粘着力により回るシステム。



見ての通り前後の2支点がキッチリと守られ動輪とピストンは応力を受け持たない。
これもひとつのアプローチなのである。

動輪の動き:位相の全て 2000,9/30

常に画像の中だけでは解らないことが多い動輪などの組立ですが、その中でも最も
難しい話に関していままで話をしていなかったので今日はそのことについて触れましょう。
みなさんがいままでワタシのHPの蒸気機関車等を見て、
動輪がロッドにより接続された車両が多数出てきましたね?
それらはすべて「位相」がつけられています。これがないと動輪はロッドにより連動して駆動されません。
では、一体その位相と言う物は何なのでしょう?
まずはコレを見てみましょう:



この画像はC62の動輪ユニットです。画面左側が先頭側になります。
車体の右側(画面上側)の動輪と、車体左側の動輪ではコネクティングロッドの位置が違いますね。
それは、動輪間の動力を正確に伝えるために左右で90度の位相が付けられているからです。
簡単に言いますと、例えばみなさんが自転車に乗るときを想像してみてください。
自転車は左右でペダルの位置が異なりますよね?
それは右足で力を後輪に加えた後、左足に駆動力を移すからです。こうして足による屈伸運動は、
回転運動へと変わっていくのですね。蒸気機関車も全く同様です。
ピストンによる伸縮運動を回転運動に変換するために、左右で位置を変え、動力の伝達を
均一にしているのです。ワタシが製作するレゴ蒸気機関車は、国鉄の標準である左右90度の位相と
全く同様の位相にセットされています。


いかがだったであろうか。基本は支点をしっかりと固定することなのである。
あとは車輪をレールの軌道上に乗るように工夫すればいい。
部品がないのは世界中が同じ条件。弱音を吐いたら多輪車は創作できない。
最大のパーツは自分の脳ミソだということを、決して忘れてはならないのである。



「灰色機関車ウソウソ1号」お疲れさま!!
これは全くのオリジナルデザインの機関車で、このページ用に新たに製作した物。
なかなか味のある機関車だねー


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